息子のイギリス留学日記

12歳で日本を旅立ち、息子はイギリスに留学しました。
ボーディングスクールの中でどんどん自立していく息子。
ジェントルマンとなる日を夢見て・・・母が綴る留学日記です。

2008年10月28日(Tue)

プレップスクール入学

Category :   Author : face   Time : 11時15分43秒

パリで私の仕事を終え、息子とまたロンドンへ。
パリでは息子の少ない夏休みを楽しませてやるため、私にとってもはじめてのパリ観光もしました。
入寮に備えて、息子が必要なものをパリやロンドンで買い足し、ロンドンで一泊してシュルーズベリーに向かいました。

シュルーズベリーはバーミンガムの西に位置する小さな街です。
ロンドンのユーストン駅からバージン鉄道に乗り、バーミンガムかクルーという駅で乗り換えますが、ロンドンから約2時間半強かかります。

ユーストン駅から列車に乗るのもこの日が初めてで、チケット購入などは息子が率先して購入してくれたのですが、ホームや列車は息子ではあてにならないので、人に確認しながら無事列車に乗り込みました。
バージン鉄道の列車には車両の前、後ろ、中間あたりに大きな荷物を載せる場所があります。ただし、早く乗らなくては、その場所が荷物でいっぱいで、置けなくなくなるときがあります。
(なので、いつも早めに行って乗り込むようにしています)
リザーブ席を買えば席は確保できるのですが、早めにいけばavailableと書いた席に座ることも可能で、今までレザーブ席を買わなくても席を確保することは出来ています。

無事、シュルーズベリーに到着し、出迎えに来てくれていた知り合いとホテルへ。
この知り合いというのが、mixで知り合った女性で、この日初めての対面。彼女がいてくれたことで、シュルーズベリーの街にもすぐに慣れることができ、どんなに心強かったことか・・・。
インターネットの普及でこんな出会いもあり、便利な時代になったものです。

そして息子の入寮日。
イギリスでは入学式のようなものはありません。
入寮する際にちょっとしたティーパーティがあり、先生達の紹介や同じく入寮する子供やその親との交流はここで行われます。
息子が入学したプレップスクール「パックウッド ハグ」は、シュルズベリーの街中からは車で30〜40分位の場所にあります。
周りはひつじばかりがいる田園風景で、とてものどかな雰囲気です。

日本人の入学は一緒に語学学校に通っていた女の子と2人だけで、お茶会ではそのお母さんと彼女のガーディアンと一緒に参加しました。
このころは何がなんだかわからないまま、ただそこにいるという感じで、息子の部屋を見に行くこともないまま、息子との別れの時間になってしまいました。

息子もはじめての学校でかなり心細かったと思うのですが、一緒に入学した女の子が別れるときに泣き始め、その子を励ましたり、なだめたりしてる息子は泣くに泣けず、結局、最後まで泣かない(泣けない?)息子との別れになりました。

息子のボーディングスクール生としての生活が、この日からスタートしました。


2008年10月14日(Tue)

語学学校卒業

Category :   Author : face   Time : 12時46分38秒

語学学校を無事卒業してプレップスクールへの入学。
英語を忘れないため、日本への帰国はなく、夏休みは1週間。
私は息子をプレップスクールに入学させるため、1人イギリスに向かいました。

このころの私は息子のイギリス教育に意外と無関心で、ギャビタスに任せっぱなし。新しい学校の情報も知らないままの渡英でした。

まずは、通っていた語学学校に息子を迎えに。
実は、私はイギリスで地下鉄以外乗ったことがなかったので、今回初めて長距離列車に乗ることになりました。
「イギリスの列車は時間もあてにならない・・・」など聞いていたものだから、ちゃんと迎えにいけるのかどうか、実は半信半疑状態。
ロンドンに着いた日、明日に乗る列車が発車するウォータール駅を下見に行きました。
ウォータール駅で向かう方面の列車を確認し、切符売り場を確認し、明日に備えたのです。

そして当日、切符売り場で乗るはずの電車が書かれた紙を見せ、チケットを購入し列車に。
窓の外には、のどかな風景画続いていたのに、それを楽しむ余裕も無く、降りる駅をひたすら確認していた私。
1時間半後、目的の駅についたら今度はタクシー探し。
小さな町なのでタクシーがいるのか心配でしたが、駅にはタクシーセンターがあり、タクシーはすぐに手配できました。

そして、タクシーは息子が通った語学学校に。
久々の息子との再会に、気持ちが高ぶっていた私はスーツを着て立っている息子の姿を見て、つい「うるっ」ときてしまいました。
なのに、そんな私にクールな一言・・・「なんかその髪型変!」
久々の再会の一言がこれで、なんとも感動的な再会とは言えないものでした。

息子が大好きになった校長先生夫婦と会い、お世話になった先生方ともお昼をご一緒し、息子が楽しかったという理由が分かりました。
みんないい方で、愛情をもって息子に接してくださったことも手に取るように分かりました。
だから、息子はここを離れるのを残念がり、別れ際ついに泣いてしまいました。

帰りの列車の中でもずっとブルーだった息子。
たぶん、次へのステップであるプレップスクールへの入学への不安もあったんだと思います。

この日、ロンドンの日本語学校にいらっしゃる、小学校3、4年の時の担任の先生と夕食をご一緒したのですが、それでも元気にはなれきれず、夕食もあまり食べない息子でした。

明日からは私の仕事でパリへ。
その間に元気を出してくれればいいんだけど…そう思うしかない母でした。