息子のイギリス留学日記

12歳で日本を旅立ち、息子はイギリスに留学しました。
ボーディングスクールの中でどんどん自立していく息子。
ジェントルマンとなる日を夢見て・・・母が綴る留学日記です。

2010年6月30日(Wed)

入寮の日

Category :   Author : face   Time : 08時47分14秒

シュルーズベリースクール入寮日、私は心を躍らせながら、息子は不安を抱えながらの入寮でした。
息子の寮は学校の正門のすぐ向かいにある「Moser’s Hall」で、レンガ造りの3階建ての建物。

シュルーズベリースクールには、12の寮があります。
それぞれの寮にはハウスマスターがいらっしゃって、寮での生活管理だけでなく、生徒の学力の管理などまで、とにかく生徒1人1人を見つめ、親のように対応してくださいます。

家族を持つハウスマスターは、家族共々この寮に住まれます。
寮の一部が家族の住まいになっていて、入寮の際にはハウスマスターであるミスターフォックスだけでなく、ミセスフォックス、そして2人のお子供さんにもお会いしました。

ミスターフォクスは、背丈が高く、頼もしい感じですが、笑うととてもやさしい顔になる温和な方で、不安をかかえていた息子も、ミスターフォックスと話をして、ちょっと緊張がとれた感じでした。

部屋は2階の角部屋の3人部屋で、新1年生の部屋には上級のルームマスターが付きます。
息子の同室はイギリス人の1年生と、イギリス人の上級生で、この上級生が笑顔のかわいい、とてもやさしい子で、母はもうすっかり安心してしまいました。
ジュニアスクールから届いている荷物を解き、息子のスペースの机やクローゼットに。収納のたくさんついた大き目の机と、その上にベッド、その横にクローゼットが、1人1人のパーソナルなスペースです。
部屋のほか、トイレ、バスルーム、キッチンなども見せてもらいましたが、どこもきれいで(リニューアルしたばかり)、母はまたまた安心です。各寮にはリクレーションルームが付いていて、そこにはキューの台が。
さすがイギリス!

部屋の整理が終わり、ウエルカムティーパーティがある部屋へ。
そこでは、この寮のスタッフ(ハウスマスター以外の先生や世話役の女性、ナースなど)を紹介後、新入生に付くメンターを紹介。
メンターとは、このHPでもメンター主婦というのがありますが、新入生の面倒を見、時には兄として相談役になる上級生で、ハイスクール生が新入生1人に1人ずつつきます。
息子のメンターはリチャードモリという日本人とイギリス人のハーフのハイスクール生で、たぶん日本人である息子への配慮なんだろうと、うれしくなりました。
ただ、リチャードくんはイギリス生まれで、日本には1度くらいしか来たことがないとのことで、日本語はまったくしゃべれません。 [ex135]
ただ、とてもかっこよくて、笑顔の優しい男性(ハイスクール生なので、すっかり大人のようです)で、母はまた安心。

この日驚いたことが一つ。
メンターの先輩達が皆、シャンパンを飲んでいるのです。
親達もほとんどがシャンパンを飲んでいましたが、えっ、学生が何故?と思ったのですが、イギリスでは18歳以上はお酒を飲める法律なんです。
なので、学校でもこのようなパーティではお酒が出ることがあります。
こういう、変に硬いだけじゃないところも私は好きで、やっぱりイギリスに留学させてよかったと、このときあらためて思ったものです。

私が寮を出るとき、息子はちょっと涙目でしたが、母はこの学校で成長していく息子の姿を楽しみに、満面の笑顔で手を振りました。
息子のシュルーズベリー生としての第1歩が始まりました。