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≪第5話≫ トモの反乱期編
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松田聖子の
「私だけの天使 」の歌の 「仕事が終わって家に帰ったら、パジャマでかけてきて、こぼれんばかりの笑顔で優しく迎えてくれる〜」
じゃないけれど、トモが愛しくなってからも、トモの笑顔にホッとしながらも、まだトモをホッとさせてやろうなんて考えていませんでした。
母親のくせに、子供に母親を求めて甘えていたんですよね!! (オイオイ、私が母親でしょう!! 私がホッとしてる場合じゃなく、子供を安心させてやらなきゃ・・・)
このころから、トモの反乱が始まりました。
当時、出張のたびに主人の実家に子供を預けていたのですが、ちょっと遠いので、出張の前の晩に主人と車で実家に向かい、次の朝トモが起きる前に主人と朝早く出かける・・・というパターンを繰り返していました。
1週間預けっぱなしだったこともあります。 するとそのうち、預ける目的ではなく主人の実家に行った日に、私と主人の姿がどちらも見えなくなると、泣き叫ぶようになりました。
「大丈夫!今日はおいてったりしないから・・・」 と言っても、その1才のトモにわかるはずもなく、なぐさめになるはずもありませんでした。
それからというもの、初めて行くお宅の玄関で必ず泣くようになった。
今考えれば当たり前のこと。 預けられるという、親がいなくなるという恐怖がどんなに怖かったことか・・・。
さすがの私も、これにはまいりました。 このままじゃいけない!! なんとかしなくては・・・と。
でも、今思えば、早いうちに反乱が起こって良かった。 早いうちに修正ができたから、そんなに時間がかからなくてすんだのです
(時間がかかると、トモも苦しい時期が長くなるから・・・)。 とにかく黙って消えない!! 休みのはずの土曜日の仕事も、打ち合わせの時間がきたら
「ママはこれからお仕事なの。パパと一緒に遊んでいてね。 お仕事終わったらすぐに帰ってくるから」 と、ちゃんと話すようにしました。
最初はやはり泣かれてしまいました。 でも、ちゃんと話すことでトモの中の恐怖感は徐々に薄れていったのです。
でも・・・このころはまだ、「休みのはずの土曜日には仕事を入れない!!」 という堅い意思はありませんでした(それによって平日にしわ寄せがくるのが怖かったのです・・・なんとも勝手なママでした)。
そして、子供に会社を継がせたいとか、お手伝いが出来始めるようになると、もう少ししたら家事を手伝ってくれる子供に育てたいとか、身勝手な期待をまだいっぱい持っていた、浅はかなママだったのです。
つづく・・・(次回はトモの反乱期パート2「怖がりトモ編」) |
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