息子のイギリス留学日記

12歳で日本を旅立ち、息子はイギリスに留学しました。
ボーディングスクールの中でどんどん自立していく息子。
ジェントルマンとなる日を夢見て・・・母が綴る留学日記です。

2008年6月11日(Wed)

息子からのはじめての手紙

Category :   Author : face   Time : 20時28分20秒

息子からの初めての手紙には、語学学校の厳しい様子が見て取れる内容でした。
泣いてはいけないとも言われているようで、私のことを思い出して悲しくなる・・・そんな言葉で始まっていました。

「悲しかったらいつでも帰っていい?」
そう書きながら、それでも「マンガを送ってね」、「7月に次の語学学校に行く前に休みがあるから、迎えに来て。一緒にどこか旅行いこうね」という、それでもがんばって続けていこうとする気持ちも見えて、後半は涙で字が読めなくなってしまいました。

「私もがんばらなきゃ!」
小さな頃から、私の仕事のためにいろいろな我慢をしてきた息子でしたが、ここまでの「我慢」を見せたのは初めてで、「私は間違っていなかったんだろうか?」と思わずにはいられませんでした。

でも、これから大人になっても我慢しなきゃいけないことはたくさん出てくるし、ここで乗り切れなきゃ何も始まらない!
「がんばれ、息子!」
そうつぶやきながら、自分も仕事がんばろうと思うことで、乗り切ろうとしていた私がいました。

厳しくなりきれない・・・仕事の負い目もある私は、結構息子に甘い母でした。
そんな私の最初の覚悟でした。
いい方に転ぶか、悪い方に転ぶか・・・どちらにしても腹を括ろう。

5月に入っても、まだまだ「寂しくなったら帰っていい?」という手紙をよこす息子。

「中途半端な気持ちで息子を留学させたんじゃない!息子を信じよう!」

そう自分に言い聞かせていました。
日本ギャビタススタッフの方が、息子の学校に訪問し、ヒアリングを行うという日が近づいている頃のことでした。